賃貸物件のなかには、お風呂の設備として追い焚き機能がついているタイプもあります。
家族が多い場合に重宝される機能ですが、一人暮らしの場合は必要な設備なのか、考える方も多いかもしれません。
そこで今回は、追い焚き機能とはどのようなものか、メリットとデメリットをふまえながら解説します。
賃貸物件の一人暮らしに必要?追い焚き機能とは
追い焚きとは、お風呂のお湯を温めなおす機能のことを指します。
通常は、お湯を温めなおす際に足し湯が必要です。
ですが、追い焚き機能があるとお湯を追加せずに温めることが可能になります。
追い焚き機能の仕組みは「循環釜直結方式」と「給湯方式」の2種類に分類されます。
循環釜直結方式は、残りのお湯を循環させて浴槽内のお湯を温めるタイプで、さらに「自然循環方式」と「強制循環方式」の2つに分かれます。
自然循環方式は浴槽内に2つの穴が上下に並んでおり、下の口から冷たい水を吸い込み風呂釜内で温め、上の口からお湯を出すタイプです。
強制循環方式は1つの穴だけで冷めたお湯を吸い込み、給湯器内で温めてからポンプで浴槽内へ排出するタイプです。
給湯方式は、浴槽に熱いお湯をつぎ足してお湯の温度を上げるタイプですが、新しいお湯を加えるので水道代が高くなってしまいます。
追い焚き機能が特に役立つのは、家族の人数が多いケースです。
たとえば4~5人家族の場合、最初は温かくても最後のほうにはぬるいお湯になってしまうでしょう。
そのような際に追い焚き機能を使って温めなおせば、温かい状態でお風呂に入れます。
賃貸物件の一人暮らしでお風呂の追い焚き機能を使うメリットとデメリット
追い焚き機能を使うメリットは、「いつでも温かいお風呂に入れる」「水道代を節約できる」の2点です。
すでにお湯が入っている場合、お湯をためなおすよりも早く温かいお風呂に入れます。
また、湯船に浸かっている間にお湯がぬるくなってしまった際にも、すぐに温めなおせるのもポイントです。
そしてお湯が冷めたときに熱いお湯をつぎ足す必要がないため、水道代の節約につながるでしょう。
節約志向の方の場合、お風呂の水を数日使い回すために追い焚き機能を使用しているケースもあります。
追い焚き機能のデメリットは、衛生面で不安が残ることです。
湯船にためたお湯を使い回すことになるので、放っておくと風呂釜の配管に汚れや水アカなどがたまって雑菌が繁殖するリスクもあります。
そのため、浴槽の掃除に加えて1ヶ月に1回は風呂釜の掃除が必要です。
ホームセンターやドラッグストアなどで販売されている、専用の洗浄剤を活用するのがおすすめです。