賃貸の鍵にはさまざまな種類があり、「ディンプルキー」と呼ばれる鍵があります。
ディンプルキーは防犯性に優れている一方で、デメリットもいくつかあるため、特徴を知っておくことが大切です。
今回はディンプルキーのメリット・デメリット、破損や紛失した際の合鍵の作成方法、またその費用などを解説します。
ディンプルキーの特徴とは?メリット・デメリットを解説
ディンプルキーとは、タンブラーを複数の方向に設置したタイプの鍵を指します。
一般的な鍵はギザギザした形状ですが、ディンプルキーは表面や側面に小さなくぼみがあるのが特徴です。
ディンプルキーは、従来のピンシリンダーやディスクシリンダーなどと比較すると、防犯性に優れている点がメリットとして挙げられます。
防犯対策に有効な理由は、鍵穴の内部構造が複雑かつ繊細であるためです。
ピッキングはもちろん、バンピングや破壊解錠対策にも効果的なので、安心感を求めたい方におすすめです。
ディンプルキーのデメリットは、「費用が高い」「製品によって効果が大きく異なる場合がある」の2点が挙げられます。
一般的な鍵よりも性能が良いため、本体価格のほか、合鍵を作る際や鍵開けをおこなうときの技術料も高くなります。
また、ディンプルキーは必ずしも安全というわけではありません。
さまざまなメーカーからディンプルキーが販売されていますが、質の低いものもなかには存在します。
どのような性能があるのかを、入念に調べてから購入するといいでしょう。
ディンプルキーをなくしたり壊れたりしたときの合鍵作成方法とは?
ディンプルキーをなくす、あるいは壊れたなどのトラブルが発生した場合は、専門会社に合鍵を作ってもらう必要があります。
合鍵の作成費用の相場は、3,000円〜5,000円が目安です。
ディンプルキーは特殊な構造をしているため、作業に時間がかかることもあり、依頼した当日だけで完了しないケースがあります。
純正のディンプルキーを作成する際には、メーカーの工場に依頼する都合上、3週間程度の期間を要することも珍しくありません。
また、賃貸で合鍵を作る際は、大家さんに事情を説明して許可をもらっておくことも大切です。
無断で合鍵を作って、盗難やほかの住人を巻き込んだトラブルが発生した際には、損害賠償を請求される可能性があるのでご注意ください。