賃貸契約の際の初期費用には、消費税がかかるものと、かからないものがあります。
賃貸契約を結ぶとき、消費税がかかるものは何でしょうか。
そこで、賃貸契約の初期費用について、消費税がかかるものは何か、家賃や更新費用に消費税はかかるのかについてご紹介します。
賃貸契約の初期費用で消費税がかかるものとかからないものとは?
賃貸契約を結ぶ際の初期費用について、消費税がかかるものとかからないものをご紹介します。
賃貸契約で消費税がかかるものとは?
事業所などの家賃や共益費
事業所や事務所など、営利目的で借りる物件の家賃や共益費には、消費税がかかります。
事業所などを借りる際の礼金、敷金
事業所や事務所など、営利目的で借りる際、礼金と敷金には、消費税がかかります。
仲介手数料
仲介手数料とは、不動産会社に不動産取引の仲介の報酬として支払う料金なので、事業用でも居住用でも、同じように消費税がかかります。
駐車場代(住居とは別のとき)
住居とは別に、単独で借りた駐車場には消費税がかかります。
引越し代
引越し代は、引越し業者への報酬なので、消費税がかかります。
賃貸契約で消費税がかからないものとは?
居住用の住宅の家賃、共益費
居住用の住宅の家賃には、消費税がかかりません。
共益費も家賃と同様に考えられています。
居住用の住宅の礼金、敷金
居住用の住宅の賃貸契約では、礼金、敷金にも消費税はかかりません。
駐車場(住居と一緒に借りたとき)
一戸建ての敷地内に駐車スペースがある、マンションで1戸に1台分の駐車場がついている、など住居と一緒の駐車場には、消費税はかかりません。
社宅の賃貸料
社宅は、会社などが従業員を住ませるために借りる住宅です。
事業用ではなく居住目的なので、消費税はかかりません。
賃貸契約では家賃に消費税はかかる?
家賃にかかる消費税は、事業所など営利目的で借りる場合のみ、課税されます。
消費税法で、居住用に借りた住宅の家賃は非課税になると決められているからです。
もともとは居住用の住宅の家賃にも消費税がかかっていましたが、住宅は人の生活に必要不可欠なものであるため、1991年から特別に非課税となりました。
ウイークリーマンションや1か月に達しない賃貸の場合には消費税がかかるため、注意が必要です。
賃貸契約で更新の際に消費税はかかる?
賃貸契約の更新料は、居住用であれば消費税はかかりません。
家賃と同じように貸主に支払うからです。
ただし、「更新手数料」や「更新事務手数料」は、不動産会社に更新の事務手続きをしてもらうための報酬なので、消費税がかかります。